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ミニマリストな旅支度

 

スーツケースの中は「万が一」という備品でいっぱい

海外旅行の際、家を出る直前まで持っていく荷物のことで悩んだ経験はありませんか?私は毎回ギリギリまで悩みます。というのも、前日まで仕事をしているので、出発する当日の明け方に荷造りをすることが多いからです。あと数時間で荷造りをしなければならないという切羽詰まった状況の中、着まわしのきく服を選んだだろうか、靴は一足で足りるだろうか、携帯用のコスメキットで十分に間に合うだろうか、便秘になった場合はどうしよう、などなど、万が一を想定して頭をフル回転させることになります。

慣れない土地で病気になった時のため。寒すぎる時のため。暑すぎる時のため。洗濯ができない時のため。ネットが繋がらない時のため。食事が口に合わない時のため。雨が降った時のため。本が読みたくなった時のため。そんな “ Just in case ‘「万が一の時に備えて」が、スーツケースの中にどんどん詰め込まれていくのです。そしてスーツケースに鍵をかける瞬間、「本当にこれで万全だろうか?」という不安が脳裏をよぎります。

 

スーツケースの重さは人生への信頼と反比例

私の夫の娘は高校を卒業後、4ヶ月のアジア一人旅に出ました。空港に見送りに行くと、彼女の横にちょこんと並んだ緑のバックパックが一つ。4ヶ月という長旅に出るには相当の荷物だろうと想像していた私はびっくりです。なるべく安く旅行したいと考えている彼女は、無料で持ち込める手荷物7キロの中に4ヶ月分の必需品を詰め込んでいました。何が起こるかわからない初めてのアジアの旅に、彼女は7キロで十分だと確信しているのです。その潔さに私は感動。彼女は10代にしてすでにミニマリストをライフスタイルの中でも実践しているカッコイイ娘です。

我が家には、夫のお母さんがよく泊まりに来てくれます。日本でいう嫁姑の争いというものは全くなく、それゆえ、お義母さん(ママ)が泊まりに来てくれるのはむしろ楽しみなくらいです。「何日でも泊まっていってね」という私の言葉に嘘もお世辞も全く入っていません。ただ一つ困るのは、わずか1週間の滞在のときでも大きなスーツケース2個分を持ってくること。そのスーツケースが半端なく重いので、夫がいないとスーツケースを家に運ぶことができません。お洒落なママなので、荷物がかさばるのは無理のないことです。むしろ微笑ましいとさえ思います。ただ、ママの荷物を見るたびに、これもまた一人の女性の生き方なのだと思えてなりません。

4ヶ月の海外旅行に7キロのバックパックで旅立てる娘。車で2時間離れた我が家への滞在に40キロ以上の荷物が必要なママ。19歳と84歳という年齢の差なのか、経験値の差なのか、正確なのか、あるいはそれらすべての要素が関わっているのかわかりませんが、とても対照的です。

スーツケースの中身は、その人の生き方を表しているような気がします。19歳の青年が7キロのバックパックだけを背負って出かける姿に感動したのは、彼女が人生を信頼しているからだと感じたからです。何が起きるかわからない、だけどそれに対応出来る自分であるという自分へ信頼。何が起きるかわならない、だけど人生は自分に味方してくれるという人生への信頼。何が起きるかわからない、だけどその時になったら考えればいいという楽天的思考。何が起きる変わらない、だから今この瞬間を楽しもうという知恵。若干19歳にして身につけているこの自己肯定感に、ただただ私は感動するのです。

スーツケースの重さは、その人がどれくらい自分の人生に信頼を寄せているのかに反比例しているように思います。信じていない人のカバンは「もし〜なったら」「万が一のために」の不安に備えた品がどんどん詰め込まれいき、重くなるばかり。片や、自分の人生に信頼を寄せている人は、不安がないので手ぶらでだって出かけられるのです。

 

3ヶ月の海外旅行に何を持って行きますか

3ヶ月の海外旅行へ行くとしましょう。場所は自分で決めてくださって構いません。機内に持ち込める手荷物も合わせて合計で10キロの荷物を持っていけるとしたら、あなたは何を詰め込みますか?リストアップしてみてください。実際に荷造りしてみるともっとリアリティーが出ます。
これをすると、自分の人生に何が必要なのかが目でわかります。そして、一つのものを幾とおりにも活用するアイデアが浮かび、ある側面しか見ていなかった一つのものが、実はいろんな側面があったのだということにも気がつきます。そして何より、全部現地で調達すればいいじゃないかという、とってもシンプルなことにも気がつくでしょう。

生きている、生きていく、ということは、3ヶ月の海外旅行にとっても似ています。40キロのスーツケースを持って移動するのか、7キロのバックパックで移動するのか、はたまた手ぶらなのか。どれもありですが、身軽にこしたことはありませんよね。