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ロバート・キヨサキの『金持ち父さん貧乏父さん』に学ぶ資産と負債

 

 

全世界で1000万部 日本国内で100万部突破

ロバート・キヨサキさんの『金持ち父さん貧乏父さん』を読んだことはありますか?洋書名は『 Rich Dad, Poor Dad 』と言います。全世界で1000万部、日本国内でも100万部を突破し、これまでに51ヶ国語に翻訳され、109国で紹介されているとのこと。自己啓発セミナーなどでも紹介される、とても有名な著書です。

読んだことはないけれど、タイトルは聞いたことがある、という方は多いかと思います。私もその一人でした。読んだことはないけれど、買ってはあったんです。買ったまま本棚に放置され、7年くらい経過していたと思います。ところが2017年暮れの12月30日、何を思ったか、私は唐突に本棚から埃の積もった『金持ち父さん貧乏父さん』を取り出したのです。そしてこの一冊が、のちの私と夫のライフスタイル、”物を所有しない暮らし”の始まりとなります。

 

持ち家は資産か負債か

本を読み始めて1〜2時間ほど経った頃でしょうか。4分の1ほど読み進めたところで、私は黙っていれれなくなって仕事中の夫にこう言いました。
「この家、売らない?」

あまりに突然の発言だったため、夫は驚きのあまり椅子から腰が5センチほど浮き上がっています。「な、な、何を言ってるの君は」という、うろたえた声。そこで、ロバート・キヨサキさんが本の中で言っていることをかいつまんで話したのです。

・資産は私たちのお財布にお金をチャリンチャリンと入れてくれるもの
・負債は私たちのお財布からお金をとっていくもの

だとすると、今ローンを払っているこの家は負債ってことだよね。だからさ、「この家、売らない?」

・お金持ちは資産を買い
・中流以下の人達は負債を買って、資産だと思い込む

この中流以下の人達ってさ、正に私たちのことだよね。この家が財産だとずっと思ってたもんね。でも違うみたいだよ。だからさ「この家、売らない?」

 

海外在住だからこそ手に入れたいマイホーム

私は14年前に留学生としてオーストラリアにやってきました。学生をしていた最初の1年間はシェアハウスを転々とし、2年で12回の引越しをしています。2ヶ月に1度の割合で引越ししている計算になりますが、実際には2日で出た家もあり、長いところで10ヶ月という家もありました。

シェアメイトとの楽しい思い出もあれば、自由のきかない窮屈な思いをした経験もあり、学生3年目に自分一人のアパートを借りることにしたんですが、その時の喜びは言葉に表すことができないほどのものでした。いつ起きようが、いつシャワーを浴びようが、誰にも気兼ねが入らないのです。とても小さな小さなアパートでしたが、海外で初めて体験する「私だけの家」は、今でも間取りがはっきりと思い出せます。

その後、学生をしながら、当時オーストラリア最大手の出会い系サイトを使ってネット婚活に勤しみ、100人以上の男性とインターナショナルなデートしていく中で現在の夫と出会い、結婚して別のアパートへ越しましたが、賃貸物件というのは傷をつけてもいけないし、問題があるごとに大家さんに連絡をしなければなりません。それに、いつ退去してほしいと言われるかもわかりません。そして何より、日本を離れて海外に暮らす私にとって、ホームと呼べるものがないことが何とも心もとなく思えて仕方ありませんでした。

海外移住された方が共通して私と同じような思いを抱くのかどうかはわかりませんが、自分の国ではない土地に住むというのは、何かしらの危うさ、不確かさを感じるものです。その危うさ、不確かさを解消してくれそうなものが、私にとっては「家の購入」だったというわけです。

一箇所に縛られるのが嫌いな夫は、家の購入に乗り気ではありませんでしたが、「家賃は捨てるお金だけど、住宅ローンは確実に私たちの財産になるのよ。そっちの方がいいと思わない?」という私の説明を受けて彼もうなづき、夫にとっても私にとっても、初めてのマイホーム購入となったのです。

 

オーストラリアで夢のマイホーム獲得と一向に減らない住宅ローン

私たちは2000万円ほどの頭金を入れてローンを組み、以後、毎月20万円ほどのローンを支払い続けてきましたが、10年経った今、借りた時のお金の金額があまり減っていないことに驚いています。住宅ローンて、こんなものですか?

人間が幸せを感じるための4つの項目というものがあるそうです。

・生きる目的がある 使命と言ってもいいかもしれません
・コントロールできてる感覚がある
・進歩が感じられる
・仲間がいる

この中の「進歩を感じられる」という項目。これはモチベーションをキープするのにとっても大事な事ですが、ローンを払っても払っても総返済額が一向に減っていかない状況というのは、かなりやる気を削がれます。私たちはローンを組んで買い物をするという経験が全くないものですから、払っても払っても減っていかない総返済額に、これがお金を借りるということなのか、と厳しい現実を見せつけられた気がします。

 

「家賃は捨てるお金」は本当だったのか?

ロバート・キヨサキさんの『金持ち父さん貧乏父さん』を読んで、夫と私の気持ちは決まりましたが、本も完読してない段階での決断なので、実は私が不安です。そこで、資産十数億円という方に電話をして相談に乗っていただくことにしました。その方は超売れっ子ヘアースタイリストさんであると同時に、投資のこともきっちり勉強されていて、収入の柱を何本も持っていらっしゃる、職人さんとしては珍しい方です。その方がこんなお話をしてくださいました。

住宅ローンを払い終われば物件は自分の家になるけれど、家賃はいくら払っても物件は自分のものにはならない。だから家賃を払うよりローンを払った方がいい、ってみんな言いますよね。でも本当にそうかな。

例えば1億円の家を買ったとしましょう。月々40万円払うとして、支払いが終わるのはおそらく40年後。40年後って何歳ですか?しかも40年後にその家がまだ1億円の価値があればいいけれど、それはわかりませんよね。しかもその間、メンテナス代もかかる。じゃ、家賃40万円払って1億円の賃貸物件に住むとしましょう。これから40年間、あちこちの1億円の家を転々と移り住んだら面白いでしょうね。しかも家の価値が上がる下がるの心配一切なし。メンテナスの心配もない。どっちが楽しそうですか?

この言葉で決まりました。後者の方がずっと楽しそうです。そしてこれこそまさに私たちが言って欲しかった言葉です。後者の方が俄然 ”楽しそう” なのです。それに、5年後のことも見えないこの時代に、40年後を見据えて不動産に投資をするのはかなりリスクが高いようにも思います。

 

家を売ったお金でキャッシュフローを生む

『金持ち父さん貧乏父さん』を読みながら、私の頭の中ではこんな計算が出来上がっていました。例えば家を6000万円で売って借金を返したのち、3000万円が手元に残ったとします。その3000万円を月利2%のところに預ければ、毎月60万円の利子が入ってくることになります。60万円という額は、ものすごい贅沢をしなければ、大人二人が十分暮していける金額でしょう。ということは、働かなくても利子だけで生活できる状況になるということなのです。夢に見た不労所得の生活です。

家のローンを払い続けている限り不労所得は得られないけれど、家を売ったお金で不労所得が得られるようになるとしたら? それを考えた時、家を手放すことに私達は何の抵抗もなくなりました。「この家が財産」と10年間信じてきましたし、確かに私たちの宝物ですが、ローンを払い続ける暮らしより、不労所得が入ってくる暮らしの方が、私たちには大いに魅力的だったのです。

私は、決してマイホームを否定しているわけではありません。家族が一緒に住める家は、宝物以外の何物でもないはずです。でも、もしもマイホームを購入したことで家族間や夫婦間に不協和音が生じているとしたら、重荷を感じているとしたら、自分たちにとっての幸せな資産とはなんなのかを考えなおしてみるのはいいかもしれないな、と思っています。

 

オーストラリアで家も物も持たないミニマリストな暮らし

現在、オーストラリアでエアビ(AirB&B)を転々としている私と夫は、毎日が旅行気分でかなり満足しています。

『オーストラリアで家を持たないエアビ暮らし 毎日が旅行気分で毎日が日曜日』